Posts Tagged ‘資格外活動許可’
「永住者の配偶者等」と「家族滞在」の在留資格の違い
前回の解説記事にて,「家族滞在」の在留資格の取得に必要な手続きを解説をしました。
その中で,「永住者の配偶者等」と「家族滞在」の在留資格に似ている部分があることについて触れました。
この記事では,その,「永住者の配偶者等」と「家族滞在」の違いについて具体的に解説をしていきます。
外国人従業員が「勝手に」不法就労をした?不法就労助長罪の成立要素
不法就労助長罪は,「事業活動に関し,外国人に不法就労活動をさせた」場合に成立する犯罪です。
出入国管理法73条の2第1号の違反となり,3年以下の懲役又は300万円以下の罰金が定められています。
この,①事業活動に「関して」外国人を働かせていたかどうか,また,②事業主が外国人に仕事を「させた」かどうかが争われた裁判例があります。
参照する裁判例は,東京高等裁判所が平成6年11月14日に判決を言い渡した不法就労助長罪の事件です。
この事件は,スナックを経営していた日本人がスナック店内で外国人に売春をさせていたという事件です。被告人は,あくまでスナック従業員として雇っていた外国人が勝手に売春をしていた,従業員に対して不法就労を命令していない,として無罪を主張していましたが,東京高等裁判所はこれを認めず,被告人を有罪とした一審判決を維持しました。
ウーバー配達員の資格確認,何が問題だった?
令和2年12月5日,食事の宅配サービスの大手「ウーバーイーツ」を運営するウーバー・ジャパンが外国人の配達員に在留資格を証明する書類を確認する方式を導入したことを,各種の報道機関が報じています。
中日新聞の記事 https://www.chunichi.co.jp/article/165372
このウーバーイーツの配達員に関して,外国人が配達員を担うことについてどんな問題があり得るのかを解説します。
資格外活動への処分その1
このページでは,日本に在留する外国人の方が資格外活動をしてしまった場合の刑罰やその後の処分について解説します。 (さらに…)
資格外活動許可の申請手続き
このページでは,資格外活動許可の申請手続きについて解説します。
そもそも資格外活動とは何なのか,申請の時に必要な書類は何なのか,弁護士が解説します。
また,次回以降の更新では,資格外活動の申請の許可についての判断基準や,申請をしないで資格外活動をしてしまった時にどうなるかという点も続けて解説します。
関心のある方は続けてご覧下さい。
日本に留学中の外国人は働けるのか
留学生を雇うと問題があるのか?
※このページは主に日本の事業主の方に向けた解説です。
留学のために来日する外国人留学生は年々増加しており,平成30年の統計によると,約33万人の外国人留学生が日本に在留しています(なお,日本における大学生の総数が約280万人程度と言われています)。
完全に自分一人で事業を行っている方を除けば,大半の事業主の方は人を雇って事業を営まれているかと思います。また,事業の形態や規模にもよりますが,正規の社員ではなく,アルバイトとして人を雇っているという方もいらっしゃるかと思います。
そして,現在のように外国人留学生が増加している中で,「留学生がアルバイト応募してきたのだけれど雇っていいのかな」という質問を持たれる方もいらっしゃいます。
今回は,留学生を雇う場合の問題点について取り上げます。