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経営・管理の上陸許可基準
このページでは,経営・管理の在留資格で日本に入国する際の,上陸許可基準について解説します。
経営・管理は,日本で事業を経営したり管理業務につく場合に認められる在留資格です。多くの企業や事業主さんにとって,経営・管理で入国する外国人の方には,即戦力として働いてもらう事を期待されていると思います。そのため,外国人の方が入国審査で引っかかってしまうと,事業にも打撃が出かねません。
経営者や,事業の管理部門を任せるために外国人を招聘される際には,外国人の方ともコミュニケーションをよく取った上で,入念に準備をしておきましょう。
経営・管理の在留資格取得手続
このページでは,経営・管理の在留資格の概要と,取得にあたって入管などに対して提出する必要がある書類について解説します。
在留特別許可を争った裁判事例 大阪高裁判決その5
このページでは,在留特別許可を求めて争った裁判事例について,判決文を解説します。
今回の事例は,平成25年12月20日に大阪高等裁判所で判決が言い渡された事例です。
この事例は,短期滞在の在留資格で来日した外国人夫婦が,日本で子供二人を設けて生活していたものの,家族4人とも在留資格がなく,または在留期限を超えて不法残留を続けていたという事案です。入国管理局がこの家族を摘発し,家族4人全員について退去強制令書(強制送還)の手続きがなされたため,この家族は退去強制令書(強制送還)の取消しと,在留特別許可を求めて,大阪地方裁判所で裁判を起こしました。
一審では,
①家族4人に対する退去強制令書(強制送還)の手続きは適法であり
②在留特別許可をする事案ではない
と判断されたため,家族4人は全員で控訴しました。
控訴審では,一審の判決が覆り,家族全員について在留特別許可を与えるのが相当であるとされて,退去強制令書(強制送還)の手続きが取り消されました。
不法就労助長罪となった裁判例 その2
今回は,不法就労助長罪として起訴されたものの,「在留カードの記載を見落としていた」として不法就労助長罪の故意がないと主張した裁判例について解説します。人事の担当などの方でも,外国人の雇入れの際には在留カードを確認するという実務が定着しているかと思いますが,「うっかり見落とした」という事態も,いつか,どこかで起きえる事態です。「見落としていた」という主張は,どこまで認められるのでしょうか。
解説する裁判例は,平成30年12月11日に札幌地方裁判所小樽支部が言い渡したものです。
不法就労助長罪となった裁判例 その1
今回は,不法就労助長罪が成立するかどうかについて争われた裁判例について紹介・解説します。
解説する裁判例は,平成31年4月15日に札幌地方裁判所で判決が言い渡された事例です。
外国人労働者の雇用指針
厚生労働省は,『外国人労働者の雇用管理の改善等に関して事業主が適切に対処するための指針』(以下指針とします)というものを発表しています。
これは厚生労働所のホームページでも公開されているもので,誰でも閲覧可能です。
この指針は,事業主が外国人を雇うときに従うべきガイドラインのようなものですが,その内容は難しく,パッと見とても複雑そうに見えるかもしれません。
そこで,このページでは指針のうち特に重要,もしくは守らないと罰則があるかもしれない,というものをピックアップして解説します。外国人の雇い入れについて詳しくお知りになりたい方や,外国人の雇い入れについて手続が分からなくて困っている,何が分からないのかが分からなくて困っている,という方も是非ご相談ください。
ウーバー配達員の資格確認,何が問題だった?
令和2年12月5日,食事の宅配サービスの大手「ウーバーイーツ」を運営するウーバー・ジャパンが外国人の配達員に在留資格を証明する書類を確認する方式を導入したことを,各種の報道機関が報じています。
中日新聞の記事 https://www.chunichi.co.jp/article/165372
このウーバーイーツの配達員に関して,外国人が配達員を担うことについてどんな問題があり得るのかを解説します。
在留特別許可を争った裁判事例 東京地方裁判所判決その4
このページでは,在留特別許可を求めて争った裁判事例について,判決文を解説します。
今回の事例は,令和元年11月28日に東京地方裁判所で判決が言い渡された事例です。
この事例は,定住者として来日した外国籍の男性Xさんが,覚せい剤取締法違反の罪で服役した後,退去強制手続きが始まったため在留特別許可を求めたものの,在留特別不許可となったため裁判を起こしたところ,裁判所は法務大臣の判断を肯定した,というものです。
この事例は,外国籍の方が実刑の有罪判決を受けた後で在留特別許可を求めたという点で,既に紹介している東京地方裁判所令和元12年月19日判決の事案と似ている部分もありますので,併せてご参照ください。
在留特別許可を争った裁判事例 東京地方裁判所判決その3
このページでは,在留特別許可を求めて争った裁判事例について,判決文を解説します。
今回の事例は,令和元年12月19日に東京地方裁判所で判決が言い渡された事例です。
この事例は,刑事事件について有罪判決を受けて一度在留特別許可を受けていたXさんが,再度別の事件について有罪判決(懲役刑の実刑判決)を受けたため退去強制(強制送還)の手続きが進められましたが,Xさんは再度在留特別許可を求めて裁判を起こしたというものです。
在留特別許可を争った裁判事例 東京地方裁判所判決その2
このページでは,在留特別許可を求めて裁判まで争われた事例について,判決文を見ながら解説をします。
今回解説する事例は,令和元年12月24日に東京地方裁判所で判決が言い渡された事例です。
この事例は,日本で生まれた外国籍の男性Xさんが在留特別不許可となったため裁判を起こしたところ,裁判所は法務大臣の判断を肯定したものです。
既に紹介している東京地方裁判所民事第2部令和2年2月18日判決の事案と似ている部分もありますが,裁判所の判断としては在留特別許可は不許可のままとなりました。
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